
戦場のマリオネット
第2章 終わりなき責め苦
食べ頃を過ぎた無花果のような潤みの最奥を何度も突き上げて、イリナの肉体の感じやすい部分を私が探る間にも、彼女自身のたわみが縄と針金の攻撃性を煽っていた。
ピンッ、と、彼女の足先が突っ張ったある瞬間、指を沈ませているのとは別の窪みから小さな飛沫が吹き出した。
尿道がきたす生理現象というのもあって、いたいけな令嬢なら顔を赤らめて小さくなるのに、成人女性らしい凹凸の肉体を見せびらかすような格好に固定されたイリナは、私が愛撫をやめない限りは、逝き狂っているしかない。
丹念に可愛がっても、心からのキスや愛撫を施しても、それまで私が出逢ってきた令嬢達に、イリナほど忘我した子は、ごく稀にしかいなかった。
イリナから梨の拷問具を外した私は、今一度、彼女の意思を問う。
「……屈服なんてしない。貴女達のように、私は信仰に酔ってるだけの偽物とは違う!」
「このっ!!」
「ブリーズさん!」
「抑えて下さいっ」
青筋を立てて剣に手をかけたブリーズを、ミリアムと二人して止めにかかった。
それから私は、ミリアムにリディを連れてくるよう言いつけた。血相を変えたイリナが縄を解くよう叫んだが、それでは会わせる意味がない。
