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戦場のマリオネット

第4章 愛慾と宿怨の夜会



「アァッ……貴女、また上手くなったのではなくて……」

「んっ……んっ、貴女だって……あっ、そこは……アァンッッ…………」


 見事な裸体を披露したデボラから、ホワイトローズに混じって、確かに東洋風の香りがした。
 肌が潤わしいのは常なので、珍しい石鹸が功を奏したのかは判断し難い。

 私はエレーヌの口内をまさぐりながら、デボラの片手を引き寄せて、彼女の乳房を揉み始める。


「あぁっ……ん……ラシュレ様ぁ……」


「デボラ……勝負しない?私も貴女を気持ち良くして差し上げるから、貴女が私の愛撫で逝ったら、今夜ラシュレ様と眠るのは私……」


 エレーヌがキスの合間に言って、もう一方のデボラの乳房をくすぐり出す。


「まぁエレーヌ、上手いこと言って抜け駆けなんて」


 寝台で絡まり合っていた令嬢達が、恨めしそうな視線を送りつけてきた。彼女らは彼女らで楽しんでおり、新たにシャワーを終えてきた一人を加えて、私達はちょうど三人ずつに分かれていた。

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