
戦場のマリオネット
第4章 愛慾と宿怨の夜会
既に十人余りの男の性器を咥えた私は、彼らが放出したものをほぼ全て飲み下していた。
足枷を外されたところでもう逃げ出せるだけの気力も残っていない私を、今度はどのように貶めるかを議論する彼らの顔つきは、同じ人間とは思えない。彼らは次の暴虐を思いつくまでの間にも、私に酒を垂らして舐めたり、恥丘の縮れ毛を一本ずつ抜いたりした。
「そうだわ、紳士の皆さんが気持ち良くなったのだから、次は私達がこいつを気持ち良くしてやりましょう」
「イリナ。ここに上がって脚を開くのよ」
私は女達に急かされて、男達に冷やかされながら、ローテーブルに上る。
どうせ抗議も通らない彼らの輪の真ん中で、私は膝を立てて割れ目を見せる。
「まぁ、本当にやったわよ。少しの躊躇いもなく!」
「こいつにはプライドもないのかしら」
「こういう趣味があったりしてな。……と」
男の一人が、私の左太もも内側の一点に、目を留めた。
「まぁ、これは」
それは、リディ様と私を繋ぐ証だ。
叙任の式で、コスモシザを古くから守護してきた女神トレムリエの生まれた場所──…ルボーの湖。そのほとりで、私はリディ様に剣を捧げて、その刃で十字のしるしをもらった。
コスモシザが肥沃な土地に恵まれているのは、このルボーの湖の水質のお陰だということが、近年の研究で分かってきたらしい。金銭的な格差はあっても、この女神の湖の水が、人々を飢えとは無縁にしてきた。
