
戦場のマリオネット
第4章 愛慾と宿怨の夜会
女の意図を汲んだ私は、またぞろ必死に抗議する。
しかし無数の手が私を押さえる間にも、アルコール臭を振り撒く男はボトムを下ろして肌着を除く。男の肉棒は、獰猛に聳り立っていた。
「あら、まだ勃ちきってないわ」
「いつもはもっと凄いでしょう」
「ご婦人がた、あまりいじめないで下さいよ」
私の押さえ込まれているローテーブルに、男が仲間達に押し出されてきた。
やはり股間に生き物でも挟んだように見える男は、既に白濁も滲ませている。
「イリナ、お前のふしだらなおっぱいでしごいてあげなさい」
「大丈夫ですよ。やっていただかなくても、わしが自分でやりますよ」
「ひっ」
男が私に跨って、胸の間に大きな肉棒を寄せてきた。私の膨らみを両手に掴むと、スポンジで身体をこする手つきで、彼自身をしごき出す。
「お腹にたっぷり注ぐのよ」
「王女付きの騎士の子を宿せるとは、これぞ女神への冒涜!わしは英雄だーーー!!」
男の雄叫びが遠くに聞こえる。
痛い、とも、嫌だ、とも、声にならない。
理性など初めから備えていなかったんじゃないかと思える人々が、私を肉製の凶器が貫く様を笑う。血に飢えた獣のような目をして。
