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バレたくない

第2章 2 彼氏以外とえっち

「随分成績落としたらしいな」

「う、ごめんなさい」

「何か夢中になるもの見つけたか?」

「それは…別に何もないけど///」

まさか性行為に夢中とは口が裂けても言えない。

「まあその話はあとでいいだろう」

「え?うん」

座布団に座っていたナオ兄は立ち上がると移動してベッドに座っていた私の隣に座る。

ナオ兄はかっこいい。私が小さい頃、憧れの異性だった。大人っぽくてかっこよくて、四つ上だから私が小学生高学年の時、彼女ができたと知って想うのをやめた。私なりにがんばったけど、淡い想いは子供すぎて相手にしてもらえなかった。

今はナオ兄も迷惑だろうしなんとも想っていない。

やっぱり勉強教えてもらうことになるのかな。

「なあゆう、かわいくなったな」

「え?ほんと?
ナオ兄が言うんならそうなのかな。うれしいな///」

「ああ、むちゃくちゃかわいい」

「やめてよー///」

しかしうれしい私単純なのかも。

「ゆう、俺のことどう思ってる?」

「えー?好きだよ///」

いっぱいかわいいと言われたあとだから好きしか出てこなかった。

髪や腰を触られているけどナオ兄だし。

「いいのか?俺が言ってるのは男としてだよ」

肩を押されて押し倒された。

ーーえ?

状況に頭が追いつかなかった。

「俺もおまえを狙う男のひとりなんだけど」



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