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🕯️悪夢の神様🕯️

第4章 キスの種類!?


「で――――昨日の夜も…未來ちゃんは出てこなかった?寝てる気配もなかった?」


――――わざわざ声をかけたのは、未來ちゃんの様子を聞くためか……。



「はい…夜に動いている音がしますから……」


「あれから、一週間…まともに寝ていないよね?」


岳さんは視線を2階に向けるとため息をつく。


「――――極限状態になったら…未來ちゃんはど~なるんですか?」


さすがに…普通の人なら徹夜続きだと、思考能力が低下して……無意識に睡眠をとろうと…するだろうが…。


「倒れる――――…それも…泣きながら…“寝たくない”と…呻きながら…。その時は、僕も美希さんもいて――――あわてて、救急車を呼び掛かり付けの病院に搬送できたけど…」


「は――――…?」


岳さんの苦しそうな顔に俺は不安になる。


もし、俺が居候せず……岳さんも美希さんも不在の夜に……


未來ちゃんが限界を越えて…倒れたとしたら…?


倒れ身動きが取れず…このまま意識が飛び…強制的に眠らされると一瞬でも思ったのなら――――…思考回路が麻痺している人間は…どんな行動をとるだろうか…。


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