🕯️悪夢の神様🕯️
第1章 深夜0時の事件
「華道家――――って、え!?松原…いや…まさかなぁ~、んな…わけないよな?」
「まあ、我が家はぼちぼち有名見たいですけど――――…両親の職業興味ないですし、一年以上実家とは連絡とってないので……疎遠もいいとこっす!」
「は!?はぁ?――――お前…」
「あの家には…今も昔も――――俺の居場所はなかっすからね」
そう、今さら――――である。
金の流れがピタリと止んだ時点で――――…俺と両親との縁はプツリと切れた。
寮を出てアパートを借りたが――――引っ越し先は実家には知らせていないし、バイト先だって…携帯番号すらあの人たちは知らない。
俺とあの人たちをつなぐモノは何一つ――――…
この体にあるDNAぐらいだろうか?
「息子が、大学辞めて連絡取れないって…けっこうな一大事だと俺は思うけど……興味が無いらしいっす、そこまで――――俺が嫌いだったのかなぁ~って、ショックではありましたけど…完全に縁が切れてホッとしてはいるんです」
「お前――――…来月から時給上げてやるからな!」
「あざ~っす!」
俺は、なんとか生きている――――…両親の愛は知らないが…