🕯️悪夢の神様🕯️
第1章 深夜0時の事件
そこからは、絵に描いたような不仲が続き――――…
俺の成績の悪さもプラスされ…
松原家に俺の居場所は無くなった。
家庭教師のボコ殴りの件から――――格闘技にハマった俺は中学からボクシングを始めた…。
しかも、格式を重んじる華道の家的に感性の微塵も感じられない格闘の世界は、両親としては気に入らなかったし、理解できなかった。
野蛮な不良のやるスポーツ――――…のイメージがあるのか…両親はますます俺を毛嫌いした。
しかし、俺には性に合っていたのか…ボクシングで頭角を表し始めた。
高校も大学もありがたい事に向こうから俺が欲しいと両親に頭を下げてくれた。
俺は――――…進路を自分の拳で掴んだ。
頭を下げられるのが好きな両親は、俺のボクシングを認めてはいないが……進学を認めた。
高校も大学も寮生活だったから――――ありがたい事に…あの居場所のなかった松原家から抜け出せた。
それなりに、実家からの資金援助もあり俺はボクシングに打ち込める事が出来た。
――――が、失明し…選手生命が絶たれたとたんに…
縁を切られ――――俺は完全に両親から見捨てられた。