🕯️悪夢の神様🕯️
第2章 命の恩人!?
強盗未遂事件から…早くも1ヶ月――――…
最初は、強盗撃退店員を見たさに客足も延びたが…1ヶ月もしたら見事に日常が戻ってきていた。
もちろん、俺は夜間シフトをこなしている。
そして、今日も今日とて――――変わらぬ1日…
と、思っていたら――――久しぶりに…あの“ほぼ常連”の客が来店した!
気になっていたのだ――――彼女の言葉に…
しかし――――フードを目深に被りメンヘラアピールが激しい彼女にちょっと引く…。
歳は――――声を聞くと若い?いや…小さくて判断がつかない?
すると、彼女はいつものように、お笑いの棚から話題の新作コントを何本か取り出し…カウンターに持ってきた。
そう――――そうだった!
彼女は、地味で暗くメンヘラ全開なのに……
借りるのはいつも…ギャグ系、お笑い系なのだ!
「いつもありがとうございます――――えっと、あの~…」
俺は、あの日の礼を言おうと通常の対応から少し外れ――――会話をしようと試みた。
「――――返却は…二日後で…」
声――――ちっちゃ!しかも、会話拒否か!?
「あっ、はい――――二日後…ですね。あっ、あの!あの日は…助かりました!通報してくれたの…貴女ですよね?」
俺は金額を受け取りながら、無理やり会話を進めた!