🕯️悪夢の神様🕯️
第5章 名コンビ?!
「まっ、命取られる訳じゃなかったし、パッと見右目が見えない人だとは思われないから――――…いままで通り生きていける!大丈夫、大丈夫」
「――――不便は…ないですか?」
「ん?不便かぁ……特にないよ?」
俺は、あっけらかんと未來ちゃんの質問に答えた。
実際、困ったことは……ないからなぁ…。
「あっ、静かに右から来られると気がつかないって事はあるかな?――――予知での俺は、右腕を刺されてたよな?たぶん、右にいた犯人は黙って俺を刺したんだと思う!無音だ右側は俺の死角となるからな」
「なんで…捕まえられたの?」
事件当時の事を思い出す――――。
「右の奴も“金出せ”って騒いだから――――存在確認と距離感が掴めたんだ、で――――襲ってくるタイミングとか読んで…一発づつパンチ入れたら伸びた?」
「へぇ~」と、未來ちゃんは事件の全貌を聞き驚いていた。
そう言えば…未來ちゃんは、最後の逮捕時の様子など見ていなかった…。