
🕯️悪夢の神様🕯️
第7章 勇気の結末
「え!?――――君…何を…?」
小林さんは手を引っ込めると、今にも泣きそうな未來ちゃんから距離を取る。
「皇輝さん……この人が……犯人です」
――――は?え?…
“犯人です”と、言われた小林さんは…「え?」と呟くと……「何を…いってるの?」と、乾いた笑いを見せた。
「未來…ちゃん…マジで?――――コイツ…消防士だよ?」
すると、未來ちゃんは俺の腕にギューっとしがみつき…「あの人…です。私が見たのは…あの…大きな人」と、震える。
――――マジか?現役の消防士が…放火犯って…洒落にならないぞ!
「どういう事だい?見たって――――…小林が…放火している所を?」
藤谷さんは信じられないって顔で未來ちゃんの顔と小林さんの顔を見比べる。
