🕯️悪夢の神様🕯️
第9章 面会の理由
俺たちがいるのは――――…小林が送られた刑務所の前である!
あの日――――そう、未來ちゃんが一人で寝ます宣言をしたその日…
彼女は…とんでもない夢を見た。
それは――――――――…
元消防士で放火犯の小林が…
刑務所の中で――――自殺する夢だった。
放火事件は止めることができ解決となったが…小林と言う人間と関わりが出来てしまったらしく……
小林の自殺が見えた未來ちゃんは…あれから一睡もできなくなった。
「なら、止めに行こう」
と、提案したのは俺だった。
俺としても――――…あの、まん丸ニコニコした小林が嘘だと思いたくない……
と、言うことで……変態三井を頼ってここまで来たが……。
「藤谷さんに頼めば良かった……」
「なんと!残念だが藤谷は今日は先約で動けないそうだ!」
ガハハハと、大口で笑う三井と刑務所の高い壁が…ミスマッチである。
「――――藤谷さんは仕事っすか…いつも一緒のイメージなんで…単独行動が許されるなら次からは藤谷さんリクエストでお願いするっす!」