🕯️悪夢の神様🕯️
第9章 面会の理由
「私の見た――――未来を…貴方に…見せます……
それでも…死を選びますか?」
そう言うと、未來ちゃんは透明な仕切りに置いていた手をゆっくり下に下ろし…
小林の影に触れた。
「――――何を…言っているんだ…」
三井も小林も…その後ろにいる看守も――――未來をちゃんの言っている事は分からない…ただ…下ろされた手を見つめる…。
と、
小林がハッと未來ちゃんを凝視し…固まった。
そして、「そんな……そんな…」と、頭を抱えた!
そして、徐々に青ざめ――――…首を押さえ始めた!
「嘘だ――――嘘だ!ママ!ママ!ボクは…ボクは――――…ボクは……ボクは…!」
更に…動揺し――――椅子から立ち上がると…看守にすがり付いた!
「ごめんなさい…ごめんなさい――――…生きたい――――…生きたい…」
と、泣きじゃくった。
「お、おい――――!面会終了だ!」
足元にすがり付かれた看守は、俺たちに面会の終了を告げ……小林を連れて面会室から出ていった!