🕯️悪夢の神様🕯️
第9章 面会の理由
「な…何が…あったんだ?」
三井は椅子に座る未來ちゃんを見て――――…そう…呟く。
俺だって――――何が…小林に起こったか何て分からない……
しかし、あの怯えっぷりは……悪夢を見たときの未來ちゃんによくにてた。
「出ようぜ――――…小林には…会えた」
俺は、未來ちゃんの肩に手を置くと…
彼女はコクンと頷いた。
――――
…
刑務所から出ると――――…俺は深呼吸をした。
「はぁ――――…やっぱり、外の空気は旨い!」
深呼吸の体制のまま未來ちゃんを見ると、少し疲れたのか…入る前に比べてやつれている気がした。
「…つ~か、小林に何をした?いや…何かしている感じではなかったが……」
三井は未來ちゃんが小林に何かをした――――…ってことは分かっているみたいだが…何をしたかが曖昧らしく…何て言っていいか戸惑っている。