🕯️悪夢の神様🕯️
第9章 面会の理由
未來ちゃんを見ると、かなり疲れているのは分かる――――それに、三井に説明したところで…理解は出来ないだろう。
「――――ん~…とりあえず…帰って未來ちゃんを休ませたいんっすけど…いいっすか?」
俺は、未來ちゃんの手を取って、この場を離れる提案をする。
「ん、…そうだな――――」
今、追求しても話は進まないと理解した三井は駐車場に歩き出した。
帰り道――――…終始…無言で…誰も何も語らなかったが…
俺は、未來ちゃんの手を――――ずっと…握り続けた。
「――――アリガトウ…」
ボソッと…そう呟いた未來ちゃんは――――…
ちょっとだけ…笑った。