🕯️悪夢の神様🕯️
第10章 女王蜂の巣
「で――――…曖昧なビジョンから…手探りでいじめられていた子に会いに行きたいって……こと?」
未來ちゃんはコクンと頷くと…俺を見つめる。
――――その…目線……反則です!
「///きょ…協力してもらっても…いいですか?」
相変わらず、ちっちゃい声だが…
芯の通った…強い意志が見えた。
「おう――――…俺は未來ちゃんの見方だ…全部助けてやる!」
力強く拳を見せると――――未來ちゃんは柔らかく笑った。
――――嬉しい…
誰かのために…動ける人間だとは自分は思わない…
でも、彼女のためなら――――俺は…
何でも出来る気がした。