🕯️悪夢の神様🕯️
第10章 女王蜂の巣
「――――毎年、志願者は多い学校だ…偏差値だってピンからキリ…、特に下の方は放任主義で…学校に来ていようが来てなかろうが……興味ない――――って感じ!
大事なのは名門大学に合格可能な特別クラスの娘ばかり…」
「なんだ?その変な学校……」
さすがの変態三井も学校側の“めんどくさい”と言う、学校側の態度に苛立ちを見せる。
「昔ながらの…女子高だ……悪い常識がいまだにあるのかもな」
昔から続いている…伝統とか言うやつは――――時に悪い伝統も引き継いでしまいがちだ…
俺は…そんな家で育ったから――――よく分かる。
「古けりゃいいってもんでもね~のにな?」
「――――皇輝さん?」
後ろにいた未來ちゃんが俺の呟きに反応し服を引っ張る――――…。