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🕯️悪夢の神様🕯️

第10章 女王蜂の巣


その日は、皆――――重い気持ちを抱えたまま…解散となった。


美希さんと岳さんはそのまま夜の仕事に行ったが…なんとなく…仕事どころじゃない気がした。


「じゃぁ、私も帰るが――――…二人は大丈夫か?」


「大丈夫だ――――…あ、そうだ……面会……捕まった女子高生とできないか?」


俺は再び小林のように“中里 紗帆”と面会が出来ないか聞いた。


が――――三井は「今回は無理だろ」と、首を横に振った。


「彼女は我々と面識もない…、そもそも、未成年だ、小林と違い収容されている場所が違うし、会えてもご両親が限度だろ」


やっぱり――――と、今回はすんなり会えない気はしていた。


「――――だが、他の…まだ救える女子高生もいるかも知れない……

未来だよ!未来の――――これから罠にかかるかも知れない…新しい娘は救える!少女よ…恐れず夢を見るんだ!君なら出来る!」


三井はそう言うと――――デカイ鞄を持って帰って行った。



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