🕯️悪夢の神様🕯️
第10章 女王蜂の巣
「で――――…藤橋さん…貴女はどこまで…知っているの?」
俺に嫌味を言った間宮は大きくため息をつきながら…未來ちゃんに向き合い本題に入った。
「どこまでって……穴空きで…ところ…どころ?」
「は?藤橋さん…何を言っているの?」
――――ですよねぇ~、意味わかりませんよねぇ~…
「えっと…なんと言っていいか―――でも、先生が生徒を守るために……キツく当たっていることはわかります!」
「…ど…どう言う…事かしら…」
すこし、動揺する間宮だが…まっすぐに見つめる未來ちゃんの視線に負けて…つい反らしてしまった。
「分かり難いやり方っすね――――…生徒を助けたいなら…堂々とやりゃぁいいのに」
「それが出来たら!――――苦労は…しないわよ…」
最初は怒ったように、食って掛かるが…語尾はどんどん…頼りなく声は小さくなった。