🕯️悪夢の神様🕯️
第10章 女王蜂の巣
「そう言えば――――…呼び出された私を見て、助けてくれた子が…先生を読んでくれたみたいですね?」
「ええ――――河野 美里(かわの みさと)さんね…」
助けてくれた子がいた事に俺はホッとする。
が、間宮は再び渋い顔をする。
と――――そこへ、注文した珈琲が運ばれてきて…一瞬その場が和んだ。
「間宮先生……大丈夫ですか?」
喫茶店のマスターが珈琲を配り終わると、声をかけた。
「ええ――――…鈴木さん…ありがとう」
間宮を気遣うマスターは…とても深刻そうな顔をしていた。
「あ――――えっと、お知り合い?常連だから?」
俺は、目の前のアイス珈琲にガムシロを2つ入れマドラーでかき混ぜた。