
🕯️悪夢の神様🕯️
第10章 女王蜂の巣
未來ちゃんはサンドイッチを食べて落ち着いたのか、話を続ける。
「多分――――次のターゲットは私…なのかもしれませんね…呼び出した子たち……怪しくてワクワクしたもの!」
「こら、ワクワクしないの!」
未來ちゃんに注意すると、間宮は首をかしげた…。
「藤橋さん――――あの子達の事は見れなかったの?」
確かに、さっきまでマスターの事をズバズバ言い当てたのだ…みてしまえばいいだけなのだが…
「いつでも見れるって訳じゃなくて…
皇輝さんが隣の時や、手を繋いでいる時の方がハッキリクッキリと見えるんです!
学校には、皇輝さんを連れていけないので…靄がかかった…変なのしかみえません」
「やっぱり…俺が何かしら…アンテナの役割をはたしているみたいなんす…。ね、これは結婚しないとダメなレベルですよね?」
「――――藤橋さん…貴女…ストーカー被害にあっているの?深刻ね」
「おい、ババァ…ぶっ飛ばして海に沈めるぞ」
間宮は「ヒィッ!」と、驚き震えながら珈琲を飲みはじめた。
「皇輝さん!怖いです!ただでさえ、背が高くて高圧的なんですから!」
――――え~……?
俺は、再びナポリタンにかぶり付き…身を縮こまらせた!
