🕯️悪夢の神様🕯️
第11章 女王蜂のキツネ
「河野さんが…見えたって……しかも、本を入れているのがな見えたって…、学校の施設よ?そりゃぁ彼女だって利用するでしょ?」
間宮は自分にそこそこなついている素直な河野が、虐めの主犯である…あの三人の生徒と仲間だと言うことに…やや抵抗があるらしい。
「そうだね…本を本棚に入れているビジョンが見えたとしても…おかしくはないね」
岳さんも、間宮の発言に賛同する。
確かに、学校の生徒が学校の教室にいても何の不思議じゃない。
「――――その、本に…カメラが仕込まれていてもですか?」
すると、未來ちゃんはもう一度本棚に視線に送ると少し困ったような顔で間宮に言った。