🕯️悪夢の神様🕯️
第11章 女王蜂のキツネ
その間も、未來ちゃんは俺の腕を放さなかった…。
何かを一生懸命――――…見ようと…俺の隣で目を見開いて……
「そんな――――…」
と、涙を流した…。
「未來ちゃん?――――どうした?」
俺は、ポロっと涙を流した彼女をそっと、かばい…聞く。
「――――愛って…なんですか?」
そう、未來ちゃんが呟くと――――…
桂はビクッと止まり――――…恐ろしい視線を未來ちゃんに向けた。
「貴女は――――さっきから……本当に…何を言っているの?」
まばたきをしない…ガッと見開いたその目で…
“愛”を呟いた未來ちゃんを睨むと――――イライラしたのた…持っていたカメラのリモコンを握り続ける。