🕯️悪夢の神様🕯️
第11章 女王蜂のキツネ
「彼女は達は、直接は…関係ないかもだけど…「何を――――…言い出すの――――」
すると、未來ちゃんの言葉を遮るように――――桂が言葉を被せてきた。
「私は――――…彼女も…貴女も…ターゲットにして…荒稼ぎし続ける算段だっただけよ…、しかも罪悪感なんて感じない…唯の外道よ」
そう言うと、この中でも冷静だと思われる岳さんに携帯を渡すと「ほら、通報しなさい」と――――…頬笑む。
「桂先生――――あなたは、あなたは……最低よ――――最低!」
「――――うるさいわね…邪魔はするくせに……ここまでに来るまで何年かかったのよ?」
桂は怒鳴る間宮を「フッ」と鼻で笑った。
「“監督”は――――…警察がこの部屋を調べるなり…なんなりして――――あっという間に分かると思うわ…、振り込まれた通帳記録や携帯のやり取りでね…
“監督”――――…詰めが甘いのよ……ま、幸運がこれからも続くわけないけど。
誰かの犠牲に成り立つ幸せは…足元が脆いって………誰かも言っていたし……」
桂は机の引き出しにある携帯と通帳――――この部屋の隠しカメラのリモコンを俺たちに見せた。