🕯️悪夢の神様🕯️
第12章 愛って…なんだ!?
「――――桂の事…言わなくて良かった…と、俺も思う…」
喫茶店からの帰り道――――…
俺と未來ちゃんはゆっくり家路に向かう。
「うん―――…だって、鈴木さんに聞かせても…困るだけだろうから…」
「だよなぁ…桂も――――それは望んでなかったみたいだし…」
いまだに黙秘を続けている桂がこれからどうなるかは分からないが……
オス女が背負う――――唯一の…“罪”は…
多分、鈴木 望美さん唯…一人なんだろう。
河野や中里さん…そこも大きな“罪”だが…あの、オス女の中には――――微塵もなかったから…彼女らは報われない。
「皇輝さん――――…一緒に…見てくれてありがとうございます」
未來ちゃんが背筋を伸ばし…俺に頭を下げる。
「いやいや――――!俺は何もしてないし!流れて見えたのは…未來ちゃんの力だから!」