🕯️悪夢の神様🕯️
第12章 愛って…なんだ!?
全ては――――
鈴木 望美(すずき のぞみ)のため――――…
彼女の人生をめちゃくちゃにした…
彼女たちの姉たちや――――“監督”に……復習の全てが向けられていた。
“監督”は――――…自分が捕まったときに…芋づる式で捕まることを…想定し、連絡手段や報酬うんぬんは証拠として手をつけなかった。
案の定――――…“監督”は桂が捕まってあっという間に足がつき捕まった。
桂の策略通り…
――――…3年もかかったのが嘘のような…スピード解決だった。
桂は内心――――どう思っていたのだろうか…
「ねえ…皇輝さん――――…桂は…捕まりたかったのかな?」
「ど~っすかね…、復讐の締めは――――“監督”を捕まえる事って感じでしたけど…自分も捕まらないとダメな作戦でしたからね……微妙っすね…」
家に帰ると、心配そうな美希さんが出迎えた。
「――――未來ちゃん、お婆ちゃんが…特製の親子丼作ってくれたよ…」
そう言うと、笑った。
なっ、なんと!?あの――――帝王ホテルの中にある“看板のない和食店”のオーナー自ら作ってくれるとは!?
「お、俺の分もあるっすか?」
「喫茶店でご馳走になったんじゃないのか?」
ヒョコッと顔を出した岳さんに言われ――――…ビックとなるが…
「帝王ホテルの親子丼は……別腹ですよ!」