🕯️悪夢の神様🕯️
第13章 日常①
「うぃ~っす!」
早番の日――――…バイト先のレンタルDVD店に行くと、スタッフルームの前で店長と……誰かが話し込んでいる。
――――ん?誰だ?
スタッフルームにエプロンを取りに入りたいのだが…なかなか会話の切れ目が見図れず俺はど~したものか…と、考える。
と、
「お!皇輝――――!早かったな」
俺に気がついた店長が俺に挨拶をする。
「うっす――――、って、誰っすか?」
「あ~、俺の妻――――“鶴子(つるこ)”だ」
――――お!?この人が、お金にも経営にもうるさいと言う…店長の奥様かぁ!
「あら、この子が強盗を撃退した子ね!ヤダ――――…イケメン!」
「///うっ…す――――あざっす」
面と向かって“イケメン”などと久しく言われていないため…かなり照れた。
「えっと、鶴子さんが来るの珍しくないですか?」
俺が、バイトに入って約1年だが…奥さんの姿は見たことがかなった。