🕯️悪夢の神様🕯️
第13章 日常①
「いや――――…いきなり…鶴子がここの半分を…カフェスペースにしたいとか言い出して…」
――――は?カフェ?
俺は、“カフェ”と、聞いて……
街中にドドーンと立派に店を構える…海外の珈琲専門店のチェーン店が頭に思い浮かんだ。
「みどりの…女性の顔がトレードマークのあの…店になるっすか?」
「いやいや――――そんな大それた大御所には頼めないわよ!」
――――違うらしい。
「ここの商店街って、ご年配が利用するわりに――――休憩場所が少ないじゃない?だが、店舗の半分を休憩スペースにして、滞在時間を長くして――――DVDの売れ行きに繋げようかなって!」
――――は?
いやいや――――レンタルDVD店にそんなの求めていない気がするのだが…。
「鶴子――――俺は流行らないと思うぜ?逆に客が減る気がする」
「あら?なんで?」