🕯️悪夢の神様🕯️
第13章 日常①
「――――そうね…言われてみたら…一理あるわね」
鶴子さんは顎に指を置き「ん~っ」と、考える。
すると、諦めたように肩を落とした。
「それもそうよね?――――この話は…同じ畑の者にでも提案してみるわ!」
そう言って――――鶴子さんは肩を落として店を出ていった。
「い…いいんすか?奥さん……かなりシュンとしてたっすよ?」
鶴子さんが帰ったことで、スタッフルームに入ることができた俺は、エプロンをとって店長に言う。
「あ~大丈夫、大丈夫!いつもの思いつきだから!」
――――いつもの?
「先週は、ここの半分を使って立ち食いそば、うどん屋を開きたいって言ってて――――さっきと同じ会話をした気がする」
――――え!?ここの半分が…蕎麦屋?
鰹節の香りが漂う…レンタル店!?
――――嫌だなぁ…