🕯️悪夢の神様🕯️
第15章 嘘を重ねる女
「ひき…こもり?」
横沢はうつむく未來ちゃんを見て言葉を詰まらせる。
「それと――――…未來ちゃんは見たくて…事故とか見てる訳じゃないからな!見たくないものを見続ける苦痛…お前には――――分からねえよ」
俺は、未來ちゃんの手を取ると「無理するな」と、強く握った。
「――――皇輝さん…」
それに答えるように、未來ちゃんは俺を見てうなずく。
「――――じゃぁ…見れないの…か?」
横沢は少し落ち込み…拳を握った。
「横沢君――――…」
未來ちゃんは俺の手をギュッと握ると、拳を握る手に自分の空いている手を重ねた。
すると、バチンっ!と――――俺の手に衝撃が走り――――…
保険室の桂の時と同様に――――グワッと記憶か流れ込んできた!
なんと――――…
横沢が階段から落ちる――――…際どいビジョンが未來ちゃんを通じて俺に流れてきた!
しかも、階段から落ちる横沢の近くには…
やけに若作りの激しい女かたっていた!