🕯️悪夢の神様🕯️
第15章 嘘を重ねる女
眉をピクリとも動かさず――――岳さんは横沢を見つめた。
その表情に――――横沢はビックと驚きながら…今にも飛びかかりそうな俺と…うつ向いている未來ちゃんを見比べる。
「な…何があったんですか?」
横沢はやっと未來ちゃんの様子に気がつき不安そうな顔をした。
「人を呪った――――って、噂が流れて…学校では”悪魔“とか”魔女“とか言われ石なげられてた…、いじめや嫌がらせは当たり前になって…不登校気味になるも、この子の両親はそれを許さなかった…」
「――――え?」
岳さんは、横沢の目をジッと見つめ…
淡々と話す。
「必死に耐えて――――…学校に通うも…いじめは止まらず…精神的にも肉体的にも追い詰められつづけた――――…
そして、中学に上がる時に…
やっと…やっと…ここに逃げてこられた…それからは、部屋から出ることも…寝ることも出来ず…引きこもる事…約5年…。
最近やっと――――…やっと…部屋から出られたんたよ」