🕯️悪夢の神様🕯️
第15章 嘘を重ねる女
「俺――――…いつ…事故にあう?俺…死ぬの?」
横沢は不安そうに未來ちゃんを見つめる。
――――こいつは、死ぬ…
いや――――殺される。
それも――――…実の母親に…
だが、こんな事を横沢に告げる事は出来ない…。
俺は、未來ちゃんと繋いでいる手をギュッと握った。
「皇輝さん――――…どうしよう」
「大丈夫、俺が関わっている…コイツの運命は変えられる」
不安そうに俺の顔を見る未來ちゃんは、この事実をどう横沢に伝えようかと…うつむく。
「――――未來ちゃん…俺さ…あの時、マジで信じてなかったんだよ…。
当時は、父さんが事故死したことで動転していたし、何も考えられなくて…母さんに引っ張られて…未來ちゃんの事を本当に悪ヤツって思ってたんだ――――…
そうだろ?だって、事故死するから出掛けるなって――――…根拠もない!ただの悪ふざけだって…たちの悪い…イタズラだって……でも、何かズーっと引っ掛かっていて…」
「で――――今になって、自分の身の危険を感じて…会いに来たってわけか…」
岳さんが、呆れた感じで――――横沢にお茶をだした。