🕯️悪夢の神様🕯️
第15章 嘘を重ねる女
気持ちが悪い――――…
この女は……自分の事しか考えていない…
『この世の中には…クソ親しか…いねぇ~のかよ』
俺は―――…横沢の母親に…自分の親を重ねてしまった…。
全ての親が――――毒親とは思わないが…ここまで身近に毒を感じると…
自分も毒予備軍なのではないだろうか…と、自分が子供を持つことに不安しか感じない。
“愛”って――――なんだよ…
と、安い唄の歌詞みたいな事を頭に思い浮かべてしまう。
――――いやいや…
これ、未來ちゃんも見てる夢…なのかな?
こんなこと初めてだ…
未來ちゃん――――…
未來ちゃん…
未來ちゃん…
「未來…ちゃん……」
「皇輝さん!皇輝さん!?」
――――え…
「え?」
体を揺さぶられ――――どもった声でなく…ハッキリと名前を呼ばれ俺は目を見開いた!