🕯️悪夢の神様🕯️
第15章 嘘を重ねる女
「あ~…兄貴を自分の手で殺したかも知れない――――って次男のトラウマを支える母親ねぇ…」
「周りからは“事故”と認定され同情されながら――――…トラウマを抱る可愛い次男は一生自分の手元に置いておける…
満たされない――――母親の虐待です」
――――虐待…
体にアザや怪我がなければ気づかれにくい…家庭内暴力の一種だ。
精神的支配の――――…第一段階…
しかし、兄である横沢は死ぬ…誤飲であるが…蓋を開けてみたら…殺人だ。
母親の…
気分で狙われた……命。
「アイツは…死ぬのか?」
「――――死なせ…たく…ない…です」
「言うと――――思った」
俺は放れた手を――――再び握り…
うなずいた。