🕯️悪夢の神様🕯️
第15章 嘘を重ねる女
「その事なんですが……横沢君の弟さんのお父さんは……前の旦那さんじゃないんです……」
「は?」
――――え…っと言うことは?
「はい――――…弟さんのお父さんは…別の方です。父親違いの兄弟です」
「マジかぁ……、未來ちゃんはそれをいつから知ってたの?」
「――――横沢君のお父さんが死ぬ夢を見てから……」
――――なるほど…
「横沢はそれも知らないって事だよな?」
「はい、横沢君のお母さんは…黙ってるみたいですね…」
――――おいおい…横沢母よ…どんだけ秘密主義者なんだ!
「じゃぁ、なんで――――弟を巻き込むかなぁ…」
「多分、支配欲でしょうか――――…まだ、分別のつかない弟さんを支配下に置いて……優越感を得たい…的な?」