🕯️悪夢の神様🕯️
第15章 嘘を重ねる女
「でも――――私には…よく分からない力があるのかもしれませんね……私も皇輝さんも――――未知…なの……かも………スゥ…スゥ…」
未來ちゃんは…いつの間にか寝息を立てて寝ちゃってた…。
疲れたのだろう――――…
バカ女の忘れていた記憶まで引っ張ってきたのだ…疲労困憊なはずだ。
それにしても――――…
未來ちゃん…
なんで――――平気なんだ?
あんな気持ち悪い…ビションを見ていて…
声だって――――歪んで聞こえて…
気を少しでも抜いたら…俺は吐いていた。
これが――――長年…
悪夢に悩まされてきた人間の…姿…なのか?
ちょっと――――“死”に対して…
鈍感な気がする。