🕯️悪夢の神様🕯️
第16章 命の重さ
「だ、大丈夫です――――!」
大丈夫そうには見えないけど?
「夢――――見たいの?怖くない?」
未來ちゃんは少し戸惑ったように俺の枕をギュゥっと抱き締める。
「それでも――――…見たい…」
今回見る夢は…確実に“死”の絡んだ悪夢だ…
それでも、関わって――――少しでもビジョンを見てしまったのだ…
未來ちゃんとしては…助ける糸口が欲しいのかもしれない。
「分かった――――…俺も…一緒に見てやるよ」
「え?」
未來ちゃんは俺の枕を抱き締めたまま…驚きの顔をする。
「俺も――――一緒に見たら…怖くないだろ?」
1人より2人の方が…怖くないのでは?と言う、安易な発送だったが…
何度かビジョンを見る場面があったが…苦しいし…怖いし…寂しいし…
不の感情を脳に注ぎ込まれる感覚は…マジで厳しい!