🕯️悪夢の神様🕯️
第16章 命の重さ
そして、次々と代わるビジョンの最後なのか―――…
加藤 円は…
遺体で発見される――――…。
綺麗な死体――――…ではない…
悪意のある…
グチャクチャな遺体だった。
殺害されるビジョンは見れなかったが――――…
歪んだ視界のそこに…あったのは…
グチャクチャで無惨な…姿の…
加藤 円だった。
腸は飛び出て――――…
目はえぐられ…
太ももには“糞ビッチ、淫楽悪魔、人間便器”などと――――彼女を侮辱する言葉の落書きが見えた。
きわめつけは…口に詰められたウジ虫が湧いた…ネズミの死骸である。
ウジ虫が口から這いでて…頬や見開いた眼球の上を歩いていた。
『う…うぇ――――…なんだよ…これ…』
胃から…晩御飯が競り上がってくる感覚に…慌てて口許を押さえる。