
🕯️悪夢の神様🕯️
第17章 真実の悪意
「多分――――私の中にある…黒い…感情がそう言う夢を見せてるのは――――分かってる…
ショックだった――――だって、私は加藤 円を殺したいって思ってるってことでしょ?今まで、散々…残酷な死のビジョンを見てきたのに…こんな…こんな…感情…」
未來ちゃんの言いたいことは分かる――――!
俺だって、加藤 円の過去の行いを見ている…
彼女は殺されても――――…しょうがない…殺されても当たり前だ!…
なんて…思ったんだから。
でも、今まで――――“助けたい…何も出来ないなんて嫌だ!”と、思っていた未來ちゃんにしたら……
ショックな感情だったのだろう…
純粋で――――優しい彼女の…
黒い感情…。
不安な…視線はゆっくりと俺の瞳を捕らえた――――。
