
🕯️悪夢の神様🕯️
第17章 真実の悪意
「――――だからさ…俺たちは…助けよう!手の届く範囲でいいから――――…未來ちゃんが勇気を出して…俺に声をかけてくれたように……小さいことからでいい……助けようよ!
それは、殺す側かもしれないし…殺される側かもしれない…それは分からな……
それでも――――…未來ちゃんの安眠のために……助けていこう?」
「皇輝さん………うん…」
未來ちゃんは静かにうなずくと…俺の背中に手を回し――――ギュッと抱き締めた返してくれた。
「未來ちゃん――――好きだよ…」
「――――ズルイ…このタイミングで言うのは…雰囲気に流される……」
「できれば…流されてくださいよ…」
クスクスっと、腕のなかで笑い声が聞こえた。
