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🕯️悪夢の神様🕯️

第17章 真実の悪意


後片付けをすると、月子さんがお茶を出してくれた。


「ありがとう、助かったわ」


月子さんは俺の花を見て、嬉しそうに笑うと「私は料理以外全くダメで…」と、目をすんません、伏せた。


「料理出来るだけいいじゃないですか――――俺、母親の手料理って食った記憶ないっすから!」


「皇輝君――――…」


俺の家は、何人ものお弟子さんが出入りしていたこともあり…母も父もそちらに付きっきり、両親ともに会食だの会合だので…ほとんど家にいなかった。


俺と弟は、家政婦さんのご飯を食べていた…


しかも、俺は中学から寮に入ったから…実家とも疎遠のまま…今にいたる。


「ま…今となっては――――情が残らず良かったのかな?とも、思うっす」


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