
🕯️悪夢の神様🕯️
第17章 真実の悪意
弟とも――――…ぶっちゃけ…反りが会わない…。
多分、弟は…両親の愛に飢えていたんだと思う。
「弟は――――…食えたかな?母さんの手料理…。
あいつ、すげぇ~さみしがり屋で甘えん坊だったんで…両親に褒めてほしくて、勉強も生け花も泣きながらやってたんですよ…
そのころ、俺は、ボクシングと出会っちゃって…のめり込むものがあったから、両親に認めてもらいたい――――とか、愛されたいとか…ぶっちゃけどうでもよて…強くなることしか考えてなかったすね…」
俺は、お茶を飲みながら――――少し昔の事を思い出していた。
「弟は――――…あれから両親に愛してもらってるかな?」
「大丈夫よ――――…生きているなら…大丈夫…」
月子さんは少し寂しそうに頬笑む。
