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🕯️悪夢の神様🕯️

第18章 面影を襲う影


やっと…落ち着いて寝れるようになった――――…。



星の砂の記憶から数日たってやっとである。




「未來ちゃん――――おはよう」




「おはよう…ございます」



すでに起きていた皇輝さんが私に挨拶をする…。


「なに――――…してるんですか?」




床の間の小上がりに置いてある棚に向かって座る皇輝さんに私は寝起きの顔を向ける。


「あ~…じいちゃんの…花鋏(はなばさみ)…火事で焼け焦げちゃったけど…修復出来るか岳さんに聞いてみようかと…」


ボクシング一筋で体格のいい皇輝さんの視線の先には…黒こげの塊が置いてある。



――――あれ…修復するんだ…。



なんだか大事そうに置いてあるから…触れずにいたが――――修復するみたいだ。



「ま~金額次第って感じっすけどね……、これ結構な業物で…ぶっちゃ元値怖いくらい高いと思うんすよぉ~…」


――――業物のて花鋏って…



そもそも花鋏の値段だってピンとこない私としては…なんとも言えない。


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