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🕯️悪夢の神様🕯️

第18章 面影を襲う影


「高額だったら…このままっすけど…」


私がその問いに首をかしげると、皇輝さんは笑顔をヘニャリと崩す…。


最近、皇輝さんはこんな顔をする…「好き、可愛い」と、そのヘニャリ顔で言われるが……


全くピンと来ない。



だって――――…あり得ない…。


今は寝起きで髪の毛ボサボサだし…長年、不眠症だったので目の下のクマは化粧でもしない限り隠れないレベルである。


寝起き、スッピン…エトセトラ…エトセトラ…


皇輝さんの前では“可愛い”が微塵もないと思う。



「つ~か、寝起きでほわほわな未來ちゃん…可愛いね」


――――またである…。


最近では…その“可愛いね”や“好きだよ”は…


“おはよう”“こんにちわ”


と、同じ挨拶文なのでは?と、思い始めている。


と、なると――――…真面目に聞き…ドギマギしているのが…バカらしく感じてしまい…。



「――――…」



今では無視である。



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