🕯️悪夢の神様🕯️
第19章 ダイバーの役割
未來ちゃんの動揺は見て取れた。
久しぶりの悪夢だったのだろう…
冷や汗を流し――――…「くるみが…くるみが…」と声を震わせ俺にしがみついてきた。
抱きしめ――――背中を撫でながら落ち着かせていると…徐々に震えは止まり…呼吸が落ち着いてきた。
過呼吸になりかけたときは一瞬あせった。
だが、一緒に呼吸をしていると落ち着いたのか…未來ちゃんは俺の胸に耳をつけ――――…心音を聞きながら…呼吸をゆっくりとし始めた。
そして、妹であるくるみちゃんがバス事後にあうことを俺に話始めた。
大勢の生徒が巻き込まれる…
スクールバスの事故のようだった。
妹が血を流して死んでいる風景にパニックになった未來ちゃんは…事故の原因や場所の特定すらできていなかったと言う…
だから、俺が悪夢に入って――――見てこようと提案した。