🕯️悪夢の神様🕯️
第19章 ダイバーの役割
“助けて――――…”と、泣いていた未來ちゃんはなんだか小さく見えた…。
俺は、前回使用したピンクのリボンを棚から取りだし、自分の手首と未來ちゃんの手首に結んだ。
手を放しても――――…繋がっていられるように…。
「よし――――…日にと場所、原因を確かめよう!救える道を模索するんだ!」
俺が力強く言うと、未來ちゃんはうなずき少し笑った。
――――良かった…
俺は笑顔にそう思った。
俺なら……助けないけどな…
と、沈殿していた家族への感情が…少し…浮上してきたことに…目を伏せる。
未來ちゃんは…今日――――…妹である彼女に…平手打ちを食らっている…。
「なんで死んでないんだよ!」
と、とまで罵られ…不意打ちにあったのだ…
そんな妹が――――事故で死ぬ…
そんな未来を予知して…「ざまぁみろ…」と、ならなかった未來ちゃんに驚いた。
それどころか…泣いて…救いを求めた――――。
「未來ちゃんは……強いっすね…」
俺は腕のなかにいた未來ちゃんの頭を撫でながら…そう――――…
囁いた。
「――――ぇ?」