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何事もなく出発していたら…



何個かある坂のカーブで事故にあっていただろう――――。



救急車が到着し運転手の津川さんは保険医と一緒に搬送された。



「くるみ――――！大丈夫？ちょっと…着替えは？それより、運転手の津川さん…心臓発作だって！いま…救急車で！」



「――――うん…見てた…本当に心臓発作？」



くるみちゃんの姿を見てか、友達がバスから降りて駆け寄る。




「あっ…うん…」



タオルを握りしめ…動揺するくるみちゃんには俺を見た。



「――――…」



すると、合唱部の顧問がバスにいる動揺している生徒たちに声をかけていた。


そして、スクールバスを運転できる教師に声をかけに校舎へと戻る――――。



その間に、くるみちゃんは友達と制服を着替えに医務室に向かった。



バスに乗っていた生徒も…意図せずだが時間稼ぎに協力してくれたくるみちゃんも…


顔色は良くなかったが…







「これで――――よかったんだよな？」





俺はバケツを手に――――校舎にいた岳さんと合流した。