🕯️悪夢の神様🕯️
第20章 居場所となる
「次は――――次は…私が…、私が皇輝さんを助けるから……」
小声だったが――――…未來ちゃんは俺を“助ける”と言った…。
「マジで?――――幸せっす…」
それから、俺と未來ちゃんは互いの事を話した――――…
どんな子供だったか…とか、犬派か猫派かとか、
学校の給食では、何が好きだったか…とか――――…
重要な事からくだらないことまで…
俺たちは本当に互いを語り合った。
そして――――…俺たちはいつの間にか寝落ちした…。
寄り添い――――手を繋いで…
その日…
未來ちゃんは夢を見なかった。
ただただ…暖かい毛布に包まれ――――…
目が覚めたら――――朝だった。
そして――――…俺と繋いだ手を見て…
涙を流した…。
俺はそんな大事な場面を…爆睡で見落とした…らしい……。