🕯️悪夢の神様🕯️
第20章 居場所となる
俺があの家に馴染めなかった…
ただそれだけ――――と、割りきっていても…
両親から向けられるあの視線や態度は…
こんな俺でも傷つく…。
「俺さ…多分――――ガッツリ傷ついていたんだと思う…
だがら――――だがら…未來ちゃんには…傷ついて欲しくねぇ~なぁ~とか…思ってる」
俺の背中に回されていた手がギュッと俺を抱き寄せる。
「知らなかった――――…ますますごめんなさい…手伝うの辛かったんじゃないですか?」
「ハハハ…ぶっちゃけ――――…くるみちゃんが死のうが生きようが…未來ちゃんの生死に関係ないなら…助けなくてよくね?って、思った…ゴメン…」
未來ちゃんは俺の胸で頭を何度も横に振る。
「でも――――未來ちゃんが…それで悲しくなるって知ってるし、助けられるのに助けられなかった…って――――後悔して一生…生きるのは…違う気がするからさ…」