🕯️悪夢の神様🕯️
第23章 魔女の頭
未來ちゃんの夢に出てきた同級生は少しだけ振り返り――――…暗い向こう側に歩いていったと言うのだ…。
「私は――――…皇輝さんが手を掴んでて…動けなくて…“いっちゃダメだ”って…。
正直、私も彼女の向かう方には嫌な感じがして…行けなかった…」
今まで、事故や事件の夢を見続けてきた未來ちゃんにとっては…意味不明な夢だった。
しかし、俺が出てきているのに――――俺がその夢の意識がないって…
微妙に――――…気持ちが悪い。
「なんか…気になって――――…」
「わかった…お嬢ちゃん!警察の方にそれとなく聞いてみよう!ガチムチ仲間にでも情報をもらうとしよう!」
ガチムチネットワークでもあるのか?暑苦しそうなネットワークだな…。
「三井さん――――よろしくお願いします」
未來ちゃんが頭を下げる――――…こんな変態に頭なんぞ下げなくていいのに…と、思うが…
何となく――――俺も…気になった。